ワーママ転職の心得!時短勤務の条件交渉のポイントとNG行為

2024.08.30 2024.11.08

子育て中のワーママが転職する際に、どうしても子どもの生活を考えなくてはなりません。そのため、時短勤務で働きたい、保育園のお迎えに間に合わなくなるような残業は避けたいなど、転職時に条件が出てきます。

面接で、どこまで条件の希望を伝えていいのか、給料について細かく質問をしていいのか、線引きが難しいですよね。転職活動が成功しても、入社後にこんなはずではなかったと、転職を後悔しないためにもワーママが転職時の面接で、勤務条件の交渉のポイントや避けるべきNG行為について解説します。

時短勤務の希望はいつ伝える?

求人の条件を確認すると分かりますが、勤務時間にフルタイムと表記されている場合、基本的にはフルタイムの求人になります。企業によっては、フルタイムの求人を出していても、時短勤務での採用を検討してくれる場合もあります。

企業は、フルタイムで働いてくれる人を採用したいと考え、面接をし選考が済んでから、実は時短勤務を希望したいといわれた場合、お互いの求めている条件が大幅に変ります。ワーママが時短勤務を希望する場合は、応募時・選考中に伝えるようにしましょう。





選考中に時短勤務希望を伝えても不利にはならない

転職を成功させるために、時短勤務希望であることを隠し、内定が出てから時短勤務希望であることを伝えた方がいいのではないか、時短勤務を希望していることを先に言うと、転職活動で不利になるのではないかと考えてしまうワーママもいますが、不利になることはありません。

ワーママがライフワークバランスのために時短勤務が転職の重要な条件であるのと同じように、企業にとっても労働者の勤務時間は大切なことです。選考中に時短勤務を希望していることをるべき理由をまとめました。

社内規則・労務管理に確認が必要だから

採用担当者の判断だけでは、時短勤務が可能なのか、時短勤務の場合の給与はどうなるのか、社内で労務管理も含めて確認することが必要になります。

時短勤務は、労働者の権利として、3歳未満の子を育てる従業員が時短勤務を求めた場合、企業は時短勤務を認めなければなりません。育休明けに職場復帰をしているワーママのは、転職先でも時短勤務をしたい、子どもが3歳未満だからフルタイム勤務の求人を出していても、入社後に時短勤務ができると考えている人もいるでしょう。

確かに、育児介護休業法により短時間制度は認められていますが、会社は労使協定によって、勤続期間が1年未満の従業員や1週間の所定労働日数が2日以下の従業員を時短勤務の適用除外にすることができます。多くの企業が労使協定を結んでいるので、入社後すぐ時短勤務が可能な企業が少なく、その場合、時短勤務を希望する人は採用の対象にならないことも多くあります。

内定取り消しになる可能性がある

応募や面接時に、フルタイムで働けるといっていたから採用を決めたのに、内定が出てから、実は時短勤務を希望するとなった場合に、企業が内定を取り消す可能性もあります。企業としては、フルタイムでの業務内容を想定しているので、時短勤務になることで、企業が求める業務をこなせないと判断した場合、企業にとっては、雇うメリットがないからです。

企業が求人の時から伝えていたフルタイムという条件に対して、問題がなくフルタイムで働けるという約束で内定が決まったわけですから、内定取り消しに違法性はありません。内定が取消になった場合、また一から転職活動をすることになり、結果的に転職活動期間が長引くというデメリットもあります。

「話が違う」と不信感を持たれてしまう

基本的に企業の出すフルタイム勤務の求人に対して時短勤務を希望する場合は、会社内でも話し合う必要があり、時短勤務を可能とする場合は、別途、申請や手続きが必要になります。

内定後に時短勤務を希望することを伝えた場合、大切なことを相談してくれない人というレッテルを貼られてしまう可能性が大いにあります。話が変わる人、信用できない人と思われないためにも、選考中に時短勤務を希望することを伝えましょう。

依頼する業務内容を再考する必要があるから

フルタイムの労働時間と、時短勤務の労働時間は異なります。そのためフルタイム勤務の場合に依頼する仕事量を想定しているので、時短勤務に相応な業務内容や仕事量を再考しなくてはなりません。

その結果、時短勤務でできる業務内容がワーママが希望していた部署ではなかったり、会社内に的確なポジションがないと判断された場合も、採用するメリットがないため、内定取り消しになるケースもあります。

給与や賞与を検討する時間が必要だから

一般的に、時短勤務の場合の給与は、フルタイムの給与から時短勤務により短縮されえた分を差し引くのが一般的です。しかし、転職をする際に年収、給与について条件があるワーママもいるでしょう。

内定後に給料の交渉を行うことができないケースが多いので、事前に時短勤務をしたいこと、希望の年収・給与を事前に伝えておきましょう。


時短勤務転職で入社前に確認しておきたいポイント

ワーママが時短勤務で転職をする場合、入社前に確認しておきたいことはたくさんあります。転職で特に確認しておきたい、給与や働き方について重要なポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

入社日

働きながら転職活動をしているワーママは、現在の会社の退職日と転職先の入社日を調整することになるので、必ず入社日を確認しましょう。退職日が決まっている場合は、心配はありませんが、退職交渉前や交渉中の場合は、確実に求められている入社日までに退職できるか検討しましょう。

業務内容

求人票に大まかな業務内容はありますが、ざっくりとしていいて、具体的にどんな業務を行うか、求められているスキルは何かを確認しておくことをおすすめします。せっかく転職で内定をもらえても、働いてみたら想像していた仕事とは違ったというミスマッチを防ぐためです。

就業の場所や在宅勤務・フレックス制

支店や営業所などがある場合は、通勤が可能な勤務地なのか、転勤の有無も確認しておくといいでしょう。また、在宅勤務(リモート)やフレックス制を導入している企業も増えてきているので、対象となる場合は、条件などを確認しましょう。

労働時間・休憩時間

時短勤務を希望しているワーママにとって労働時間の確認は重要です。保育園のお迎え時間から逆算して〇時までに退勤をしたいと明確に伝えておくことで、労働時間に合う業務内容の部署に配属をするなど、会社側もワーママが働きやすい環境を整えやすくなります。

残業の有無

時短勤務を希望している場合、基本的に残業が難しいということは企業も理解していますが、繁忙期や残業が可能な時にはお願いしたいと考えている場合もあるので、残業の有無について月に何時間程度残業があるのかを確認しておくのもおすすめです。

残業が可能な日があるワーママは、時短勤務を希望しているが、保育園のお迎えに間に合う時間までなら残業は可能、パパが在宅勤務の日は残業ができるなど、無理のない範囲で伝えるといいでしょう。

休日出勤の有無

業種によっては、土日・祝日に出社をして仕事をする必要があります。日曜・祝日は休園している保育園も多いため、休日出勤がある場合は。子どもの預け先の確保が必要になります。

仕事をする上で、給与はとても大切ですよね。給与額は求人票に目安が記載されていますが、時短勤務の場合はフルタイム勤務での想定年収を基に計算をします。転職の際に希望の給与・年収がある場合は、面接時に確認することをおすすめします。

希望の年収・給与を伝える場合、転職前の年収をベースに提示されることが多いでしょう。転職前と比較してあまりにも高額な希望金額を伝えた場合、内定に繋がらない可能性もでてきてしまいます。給与・年収アップを求めるなら、転職前の額面より少しアップする程度にとどめておくのがおすすめです。

賞与の有無や評価方法

賞与の有無は会社が決定することができます。人事評価ではフルタイム勤務の人と比較した場合、時短勤務の人は低く評価される傾向があります。また、業種によってインセンティブを含めた賞与が支給になるなど、企業によってさまざまです。
賞与の評価方法なども入社前に確認しておくことで、転職後の年収をより、イメージしやすくなるでしょう。

ワーママの時短転職条件交渉のNG行為

転職をするなら、少しでも条件のいい内容で内定をもらい転職をしたいと考えますよね。また、転職で失敗しないために事前にきちんと意思を伝え、確認をしようと意気込み過ぎてしまします。

ライフワークバランスが第一の志望動機はNG

ライフワークバランスを優先し、転職をするワーママは大勢います。ライフワークバランスを大切にすることで、育児・家庭と仕事の三刀流がうまくいくことも大いにあります。

  • 自宅と保育園からも近く続けやすいと思った
  • 入社直後から、時短勤務が可能だから
  • 在宅勤務(テレワーク)やフレックス制が導入しているから

どれも、ワーママの素直な気持ちですし、立派な転職理由ですが、それは、ワーママの立場からの意見です。企業は、どれだけ会社に貢献してくれるか、パフォーマンス能力の高い人材が欲しいと思っています。働く人から選んでもらえる企業になるために福利厚生を充実させているのです。

会社の理念や事業に興味がある、即戦力のある人を求めているのに、ワークライフバランスばかりを主張されてしまうと、企業としては、ミスマッチと判断しかねません。ワーママの強みを活かした、志望動機を伝え、ライフワークバランスは添える程度にしておくのがおすすめです。

  • 今まで培ってきたキャリアをベースになぜ転職をしたいのか
  • キャリアアップしながら、会社にどのような貢献をしたいのか

内定後に時短勤務希望を伝えるのはNG

時短勤務を希望しているワーママは、応募時、選考時に時短勤務を希望することを伝えましょう。内定後に時短勤務を希望していることを伝えた場合、心象を悪くするだけなく、入社後すぐに時短勤務を許可していない企業も多くあり、内定の取り消しになることもあります。内定が出てから時短勤務の希望を伝えるのは絶対NGです。

希望する給与や年収は、事前の確認と交渉がおすすめです。内定が出てから、希望額に引き上げて欲しいと交渉をするのは、会社側から見て、話が違うと困惑してしまします。

在宅勤務や給与など待遇について聞き過ぎるのはNG

ライフワークバランスが大切なワーママにとって、在宅勤務(リモートワーク)が可能かどうか、入社後いつから在宅勤務ができるのか、気になるポイントですよね。また、時短勤務となると給与の計算方法や賞与の規定についても気になるところでしょう。

選考の段階で、会社の方針として聞くのは問題ありませんが、あまり細かく聞き過ぎるのは、ライフワークバランスのためだけに転職をしたいと思われてしまうので、おすすめできません。

小さな子どもがいるから時短勤務をしたい・自分の場合の給与や待遇はどうなるのかなど、細かに聞き過ぎるのはNGです。

ワーママの時短転職は転職エージェントに交渉を任せる

転職活動を始めようとしても、求人で時短勤務がない、求人を見ても在宅勤務(テレワーク)が週に何回可能なのか記載がなく不明な点が多いと、どワーママが働きやすいと感じる求人が少なかったり、いざ面接に行ってみたら時短勤務が不可能だったという、ワーママの転職の壁にぶつかる人も少なくありません。

転職をしようとしたとき、求人票だけでその企業のことを知るのは難しいことですし、面接でワーママ自身が希望を伝えるのは難しい面もあります。そこでおすすめなのがワーママに特化した転職エージェントを利用することです。

ワーママが働きやすいと思える企業、ワーママを積極的に採用したいと考えている企業を紹介するだけでなく、面接で質問し辛いことも本人に代わって、転職エージェントが確認してくれるというメリットがあります。

mamacharmキャリアでワーママの時短勤務転職を実現

mamacharmが運営する、ワーママ特化型の転職エージェントmamacharmキャリア(ママチャームキャリア)には、入社直後から時短勤務可能な企業の求人や、在宅勤務(テレワーク)・フレックス制を導入している、育児・子育て・ワーママに理解のある企業の求人をご紹介しています。

とくに転職直後から時短勤務が可能な求人は掲載数が少なく、今の職場に何かしらの不満を抱えたまま仕事を続けなくてはならないのかと悩んでいるワーママ、育休明けの職場復帰に不安を感じている女性からのご相談も多くいただいています。

ライフワークバランスはもちろん、ワーママのキャリアアップも考えた転職例も。子どもが大きくなったら思いっきり仕事をしたい、それまで時短勤務で無理なく仕事をしながらキャリア形成に繋げた仕事をしたい。そんなワーママにおすすめな企業の求人も。

ワーママの転職を成功させる面接のポイントや、直接企業に確認し辛いこともmamacharmキャリアのキャリアコンサルタントが確認し、安心した転職ができるようにしっかりサポートいたします。転職を考えているワーママは、ぜひmamacharmキャリアにご相談ください。