育休明け復帰後に転職するタイミングは?育児休業給付金は返金するの?
2024.08.30 2024.11.20
育休中に、今までと同じように仕事ができるのか悩んだり、育休復帰後に、育児と仕事の両立の厳しさから退職や転職を考えるワーママは大勢います。
育休で長期の休みをもらっていたのに、職場復帰後に転職してもいいの?育休中に受け取っていた育児休業給付金は、返金しないとダメ?と気になりますよね。育休後に転職したいと考えているワーママに転職のタイミング・育児休業給付金についてお伝えします。
育休明けのタイミングで転職しても問題ない?
育休(育児休業)明けに職場復帰をせず退職することは、法的に問題はないので安心してくださいね。育休明けに頑張って職場復帰をしようと考えていても、体調が優れなかったり、家族の転勤というケースもあります。職場復帰を予定している職場の環境では、育児と仕事の両立が、到底出来そうにないと悩んだ結果、育休明けのタイミングで職場復帰せず、転職をするワーママもいます。
育休明けに転職しても法的に問題はない
育休明けのタイミングで転職をすること自体は問題ありませんが、職場復帰を前提にしていた会社側からすると、マナー違反だと思われてしまうこともあるでしょう。法的に問題はありませんが、注意しなくてはならないことが多く、育休明けのタイミングで転職をするより、職場復帰後に転職をすることをおすすめします。
育休明けに転職したら育児休業給付金は返金するの?
育休中(育児休業)は、会社から給料は支払われないことがほとんどですが、雇用保険に加入していた場合、育休中に一定額の給付をする国の制度です。育休明けに転職することは、労働者の権利で、より良い環境で仕事をしたい、育児や家庭、仕事の両立をしやすい会社が見つかったら転職をしたいと考えるワーママも多くいます。
育児休業給付金の受給条件
-
雇用保険に加入している
-
子どもが1歳未満(育休が延長になった場合は受給期間も延長)
-
育休の開始日までの2年間に月11日以上働いた月が12ヶ月以上ある
-
育休期間中に、育休前の賃金の8割以上が支払われていない
-
育休期間中に、育休前の賃金の8割以上が支払われていない
育児休業給付金は基本、返金しなくてよい
育児休業給付金は、育休(育児休業)期間が終わった後、在籍している会社に職場復帰することが前提になっています。育休を取得する頃から職場復帰をするつもりがなく、育児休業給付金を受給してい場合は、返金しなくてはなりません。
また、雇用保険法第61条の定めにより、育休開始時に退職が決まっているにも関わらず、それを隠して育児休業給付金を受給した、受給しようとした場合は、不正受給をしたとして処分を受ける可能性がありますので、絶対にやめましょう。
分かりやすく解説をすると、職場復帰をする予定で育休を取得し、育児休業給付金を受給したが、育児と仕事の両立を考えて、育休明けに転職をした場合は、原則、育児休業給付金を返金する必要はないということです。
育休明けの転職で気をつけたい注意点
育休明けに転職をすることは、法的に問題ありませんが、復帰後に転職をする方が、落ち着いた転職活動をすることができます。ワーママの置かれている状況、家族の問題などで、育休明けすぐに転職する場合には注意が必要です。転職活動と、実際に仕事を開始してからの注意点をまとめました。
子どもの保育園内定に影響が出る
育休中に保活に奮闘しているママも大勢います。育休中に保活をする場合、育休中に在籍している会社に復職することを前提としています。保育園の入園内定をもらっていた場合、選考時に申告していた復職予定の会社と、入園時の勤務先が異なることから、保育園入園の内定取り消しになることもあるので注意が必要です。
また、認可保育園に入園できるかどうかは、家庭状況をポイント化した点数によって選考されます。選考時点で職場復を帰予定しての場合と、休職中だと点数に差があり、保育園が決まらないという問題も発生するリスクがあります。
安心して仕事をするためにも、保育園の入園は絶対です。保育園の入園選考は自治体によってことなります。保育園の入園内定が取消になってしまったということが起こらないために、事前に自治体にしっかり確認することを強くおすすめします。
時短勤務や有給がすぐに使えない
子どもが3歳になるまで、時短勤務制度がありますが、多くの会社では労使協定で勤続1年以上の従業員でなければ、時短勤務制度を利用できない会社もあり、転職後すぐに時短勤務ができるとは限りません。小さな子どもがいると、急な体調の変化が多く、朝元気に保育園に行ったのに、発熱でお迎えの電話が来ることもありますよね。
有給休暇は、会社(転職先)に勤続6ヶ月以上でその期間の8割以上出勤している場合に付与されるので、それまでの半年間は、欠勤扱いになってしまいます。急な子どもの体調の変化の際に、保育園以外で預け先を確保できるか、状況に応じて在宅勤務が可能かどうかも大きなポイントです。
新しい仕事と育児の両立がしんどい
育休明けに職場復帰するのでも、緊張をしますが、転職をしゼロからのスタートとなると、勤務地も違う、知っている人もいない、まったくの新しい環境になります。新しい組織や仕事に慣れるのには時間がかかりますし、気も遣いますよね。
子どもも、慣らし保育が終わっているといっても、慣れない環境で毎日刺激を受け敏感になってしまう子もいます。子どもは子どもで、保育園のなかで頑張っていますが、家に帰るとママにべったり甘えたくなったり、夜泣きをする子も少なくありません。
そんな慣れない職場環境と、育児に疲れが出てしまうワーママも多くいます。とくに産後は女性ホルモンのバランスが崩れやすくなっているので、不安定になりやすかったり、イライラしてしまうことも。こんなに大変なら転職をしなければよかったと後悔しないためにも、育休明けのどのタイミングで転職をするか注意して考える必要があります。
育休明けに転職をするタイミングは?
育休明けに転職をするより、子どもが無事、保育園に入園をし、毎日の園生活に慣れ生活リズムが整ってから転職をするのがベストです。
職場復帰3か月くらいで転職活動をスタート
職場復帰をしてすぐは、いくら古巣とはいえ、慣れるまでに時間がかかります。久しぶりの通勤、知っている職場でも得育休の間に人の入れ替えや組織の変更もあるでしょう。
育休明けの仕事と育児の両立は、心身ともに大きな疲れが予想されます。また子どもの急な体調変化で仕事を休む必要がある場合、新しい会社で、有給がなく欠勤になりますが、今の会社なら有給休暇を取得することが可能です。(労働基準法第39条)
ママも子どもも、新しい環境に慣れていない状態で転職をするより、育児と仕事の両立に慣れてくる職場復帰後3か月後頃から転職活動を開始し、育休明け職場復帰半年後の転職を目指すのがおすすめです。
少しでも早く転職したいなら育休中から転職活動
職場復帰後すぐに転職する気持ちが固まっているのなら、求人情報を早めにリサーチするのがおすすめです。育休中から求人情報を調べ、転職活動に必要な履歴書や職務経歴書、自治体に確認した上で必要な保育園に関する書類などを準備しましょう。
保育園の慣らし保育が始まったタイミングで面接に行くワーママが多いようですが、慣らし保育が延長になるケースもあるので、新しい会社で働き始める入社日は余裕を持って伝えておく、慣らし保育中であることを伝えておくといいでしょう。
職場復帰できない理由があるなら退職する
育休は、職場復帰を前提にして設けられている制度です。マタハラ・ママハラなどが横行している、どうしてもその会社では育児と仕事の両立ができない、夫の転勤などのやむを得ない事情がある場合は、職場復帰をせず、育休期間終了と同時に退職するという選択肢もあります。
育休中に、仕事を引継ぎ戻ってくるまでフォローをしてくれている人たちの存在も忘れてはいけません。周囲に迷惑を掛けないためにも、退職を決めたらすぐに辞意を伝えましょう。退職が決定すると、当然のことながら育児休業給付金の受給、社会保険料免除の対象外になります。
育休明けに転職するなら事前に必ずやるべきこと
育休明けに、育児・家庭と仕事を両立しやすい環境を求める、ワーママでもスキルアップできる会社に転職をすることは可能ですが、小さな子どもがいながらの転職活動は予想以上に大変な場合もあります。ワーママの転職で一番大切なことは、子どもの預け先の確保、子どもの安全です。ワーママが育休明けに転職する場合に、事前に必ずやるべきことをご紹介します。
保育園の入園規則を確認する
仕事をする以上、勤務時間に子供を養育してくれる場が必要です。保育園の入園が決まっていなければ、入社日も決められないのでどんなに面接での印象がよくても採用に繋がることは、現実的にないでしょう。
育休中から、職場復帰した後に転職、職場復帰せず転職、退職をして転職活動中など、ママの状況に合わせてどのように保育園の手続きが必要か、入園の内定が取消にならないか、変更となった場合の条件などを自治体に必ず確認をしましょう。
転職活動中の子どもの預け先の確保
育休明けに子どもが保育園に通っていれば問題ありませんが、育休中は基本的に子どもを保育園に預けることはできません。育休中に、面接などに行く場合は、子どもの預け先の確保が必要です。
パパや親戚に頼めない場合は、保育園の一時預かりやファミリーサポートもおすすめです。事前の手続きや面談があるので、利用を検討している人は、早めに手続きを済ませておきましょう。また、予約ができない場合は、ベビーシッターを頼むのも一つです。
転職が決まったら辞意の伝え方にも注意を
育休明けに転職をすることは法的に問題はありませんが、職場復帰を前提にしているからこそ利用できる制度です。会社や同僚は、育休明けに転職をすると聞くと残念な気持ちになるでしょう。
周囲の目を気にして転職をしない方がよいのではなく、よりよい環境で自分らしくワーママが仕事ができるように転職を選んだのですから、決して悪いことではありません。しかし、職場の人の気持ちも考え、退職が決まったら速やかに辞意を伝えましょう。
退職をとどまるよう話をされるかも知れません。次の転職先が決まったと伝えるほうがスムーズな場合もありますが、家庭の事情でどうしても仕事を続けられないと伝えた方が比較的、円満に退職できるケースも多いようです。退職を伝える際には、感謝の気持ちを忘れず、退職を決めたら早く伝えましょう。
育休明けの転職は転職エージェントmamacharmキャリア
育児と仕事をしながらの転職活動は体力的にも精神的にもハードです。また、よい環境を求めて転職をしたのに、入社してみたら求人内容や面接での話と違うということもあります。mamacharmが運営するmamacharmキャリア(ママチャームキャリア)は、育児も楽しみたい、仕事のキャリアも充実させたいワーママ向けの転職エージェントです。
子育てがしやすく、育児とワーママに理解のある企業の求人をご紹介しています。子どもが小さいうちは時短勤務で働きたい・在宅勤務で育児と家庭を両立しやすい働き方をしたい・マミートラックで思うように仕事ができず自分のパフォーマンスを発揮できていないなど、新しいスタートを望んでいるワーママの転職を応援しています。
転職のプロであるmamacharmキャリアがワーママのライフステージにに合わせた働き方をご紹介します。どんな仕事をしたいか、どのような働き方でキャリアを積みたいかお聞かせください。職場復帰が不安な育休中のママの転職もお気軽にご相談ください。