時短勤務いつまでできる?終了したら辞める?フルタイムから時短転職

2024.08.30 2024.11.08

育休から時短勤務で職場復帰するママのお悩みといえば、時短勤務の終了後、育児と仕事が両立できるかの心配ではないでしょうか。時短勤務の期間が終了してしまったら、仕事を続けられるのか、体力・気力ともに不安になり、時短勤務の期間終了後に仕事を辞めることを選択するワーママもいます。

時短勤務はいつまでできるのか・時短勤務終了後の問題点・時短勤務の期間が終了したら仕事を辞めるしかないのかと悩んでいるワーママに、フルタイムからの時短勤務転職についてご紹介します。

育児による時短勤務は原則3歳になる前日まで

時短勤務をいつまで取得できるかは、育児・介護休業法第23条により定められています。

  • 事業主は、3歳未満の子を養育する従業員について、従業員が希望すれば利用できる短時間勤務制度を設けなければならない
  • 短時間勤務制度は、1日の所定労働時間を原則として6時間(5時45分から6時間まで)とする措置を含むものとする

育児・介護休業法に於ける育児による時短勤務は、子どもが3歳になるまでが企業に対する義務になっており、3歳以降は努力義務になっているため、多くの企業が、育児による時短勤務の期間を子どもが3歳になるまでとしています。

もし、今働いている会社の就業規則などに育休や時短勤務の規定が記されていない場合でも、法律で定められている企業に対する義務なので、育休も時短勤務も対象者は利用できます。

時短勤務の対象にならない人

  • 入社1年未満の労働者
  • 1週間の所定労働日数が2日以下の労働者
  • 業務の性質上、短時間勤務が困難と認められる業務に従事する労働者

会社(使用者)と労働者との間で締結した労働条件などを書面に残した労使協定(ろうしきょうてい)の締結により、時短勤務の対象外になります。雇用契約を結ぶ際に労使協定も締結している場合がほとんどなので、注意が必要です。

時短勤務期間終了後ワーママに起こる問題

職場復帰後の時短勤務に助けられているワーママはにとって、子どもが3歳になり時短勤務の期間が終了したら、これから起こるであろう問題に不安になりますよね。時短勤務期間終了前に、少しづつ生活サイクルをフルタイムに移行したことを想定し練習しても、なかなか大変です。

保育園のお迎えに間に合わない?

ワーママの時短勤務期間終了後、保育園のお迎えに間に合わなくなる可能性もあります。幼稚園に通っていて延長保育を利用している場合も同様です。

フルタイムで勤務し、通勤時間、保育園までの距離と移動時間を事前に確認しておきましょう。また、万が一、お迎えの時間に間に合わないときはどうするか家庭内で話し合っておくこともおすすめします。

子どもの生活リズムが狂いやすい

保育園のお迎えにギリギリ間に合っても、帰宅してからも子どもや家族の夕飯の用意や、子どもの入浴があります。大人にとっては数時間のズレでも、子どもの食事や入浴の時間がズレることは、生活リズムに大きく影響します。

保育園から帰宅後に夕飯を食べずに寝てしまう、眠そうにしていたが、入浴で目が冴えてしまい寝かしつけに手がかかるなど。帰宅時間は遅くなるのに、翌朝家を出る時間は変わらないので、ワーママも子どもも疲れが出てしまうこともあるでしょう。

残業を断りづらく増える可能性

時短勤務からフルタイム勤務になることで、残業が増えることが想定できます。周囲も時短勤務中だから残業は頼みづらい、残業をお願いしないほうがよいと考えていても、フルタイムになると他の同僚と同じ勤務条件になるので、残業をしないことがアンフェアだと感じる人もいるでしょう。

育児・介護休業法第17条では、法定時間外労働の制限として、小学校就学前までの子を養育する従業員が申し出た場合には、事業主は、1か月24時間、1年150時間を超える労働をさせてはいけない(勤続年数6か月未満の従業員と所定労働日数が2日以下の従業員については、労使協定がある場合には対象とならない)という定めはありますが、法定時間に該当しない場合の残業は当てはまらないため、育児を理由に残業を断りづらい仕事環境にいるワーママもいます。

子どもとの時間が減る

時短勤務中だからこそ、時間と気持ちにゆとりが持て、子どもとの時間を設けられたというワーママは多くいます。フルタイムになり仕事の勤務時間が長くなるということは、その分、他の時間を短くしなければなりません。そのため結果的に、子どもと過ごす時間が短くなってしまいというケースが多いでしょう。

保育園から帰宅後、ママは慌ただしく夕食や入浴などの必要最低限のことをするだけで時間が過ぎてしまい、気が付いたら寝かしつける時間になっているという1日の流れになるかも知れません。

子どものことをかまってあげられなかったと、自己嫌悪を抱くワーママも少なくないでしょう。平日は、夕食時に1日の出来事を聞く、お風呂で一緒に歌を歌う、寝かしつけるときに本を読んであげるなど、ママに負担のない範囲で、子どもとのコミュニケーションをとるのがおすすめです。その分、休みの日には思いっきり甘えさせてあげる、一緒になって全力で遊んであげられるといいですね。

家事が終わらない

フルタイムで仕事をしているなかで家事をこなすのは大変です。さらに育児もあるとなると、家事に時間や手を掛けるの余裕はなくなってしまいます。

ただでさえ小さい子どもがいると家の中が片付かないのに、家をキレイにしたい、乱雑になっている衣服を整えたい、水回りだってしっかり掃除をしたいのに!と、ストレスを感じてしまったり、家事ができていないことでモヤモヤしたり自分を責めてしまうワーママもいるでしょう。

家族で家事の分担をすることや、ある程度割り切ることも必要ですが、フルタイムで働くことで、子育てや家庭のバランスが崩れる、ストレスを感じるのであれば、フルタイムという働き方自体を考え直すこともおすすめします。

子どもの習い事が継続できない

習い事をしている子どももいますよね。時短勤務であれば、保育園のお迎え後に習い事に送り、その間の時間で夕飯の買い物や、ちょっとした家事をすることもできます。また、子どもが習い事をしている間に、のんびりコーヒーを飲むなど、ママの癒しの時間に使うこともできます。育児・家事・仕事と頑張っているのですから、ママにもホッと一息つける時間は必要です。

しかしフルタイムになることで、保育園のお迎え時間すらギリギリになってしまう場合、お迎え後に子どもの習い事は難しくなります。習い事の時間を移動できたとしても、子どもの生活リズムがズレてしまうことは避けたいですよね。

子どもが楽しく喜んで習い事に通っている場合、ママの時短勤務期間が終了するから、習い事を辞めさせなくてはならないのは、子どもにとってもママにとっても悲しいことです。

子どもが習い事を始める際には、子どもが興味を持っていることは大前提ですが、ワーママが時短勤務期間が終わった後でも継続できるかどうかがも含めて選ぶのがおすすめです。

小1の壁・小4の壁にぶつかる

家族の力を合わせて、保育園のお迎え・残業・家事との両立、子どもの習い事などの時短勤務期間終了後に起こる問題をクリアできても小1の壁・小4の壁がワーママを悩ませます。学童保育は小1~小6までを対象としていますが、実際のところ小4で退所する子どもが多いようです。

小学校入学後は、学童保育を利用するケースがほとんどですが、学童の時間と就業時間が合わないという問題が出てきます。学校が終わった後に、学童に行っても、ママの仕事が終わる時間が遅ければ、子どもは1人家で留守番をすることになります。同居家族や、上に兄弟がいれば安心ですが、小学校低学年の子どもを一人で家に留守番させるのは、心配ですよね。

また、学童は春休み・夏休み・冬休みなどの長期休みや、インフルエンザなどの流行性の感染症により学級閉鎖や休校になった場合は学童が利用できません。




時短勤務終了後仕事は辞めるしかない?解決方法

ワーママが時短勤務できるのは、原則として子どもが3歳になる前日までです。3歳を過ぎても、子どもにはまだまだ手がかりますし、3歳以降も時短勤務を希望しているワーママも多くいます。

時短勤務が継続できるなら仕事を辞めなくて済むのにと葛藤しているワーママに知って欲しいのが、子どもが3歳以降の時短勤務・残業の免除・始業時間の変更などは、企業の努力義務となっていることです。子どもが3歳以降も時短勤務を継続したい場合の解決方法があるのか考えてみましょう。

上司・会社に相談をする

子どもが3歳になった降も、今働いている会社で時短勤務を希望する場合、まず上司や会社に相談をしてみましょう。柔軟な働き方を整備しようと考えている会社であれば、可能性はゼロではありませんが、あらかじめ時短勤務を3歳になる前日までと期限を設けている会社の場合、あまり期待はできません。

正社員からパートなど非正規雇用になる

パートなどの非正規雇用であれば、正社員より働き方の自由度は上がります。勤務時間を短縮するだけでなく、子どもの行事や予定に合わせて休みを取得しやすいというメリットもありますが、正社員時と同様の業務に携わっていても賞与が出ない、時給換算になるなど、収入は減ります。

パートでも会社の規模と雇用契約の内容に応じて健康保険や厚生年金に加入をすることはできますが、子育てがひと段落した後のキャリアアップへのハードルが上がる可能性があります。時短勤務期間終了後に仕事を辞めることがもったいないといわれるのは、収入面と未来のキャリアを考えてのことでしょう。

在宅勤務やテレワークに切り替える

フルタイムの勤務でも在宅勤務やテレワークなら通勤時間がなく、働く時間が長くなっても保育園の送迎の心配が軽減されますが、残業が多い職場の場合は、やはり保育園のお迎えの時間に影響は少なからず出てしまいます。

しかし在宅勤務・テレワークなら、子どもの急な体調変化にによるお迎えや、病院を受診したいときにとても助かりますよね。時短勤務の期限を3歳までと設定している会社に対して、時短勤務の延長を希望するよりは、相談するハードルは低いように感じますが、会社として在宅勤務・テレワーク勤務を導入していない場合、柔軟な働き方ができる会社へ転職するのも、解決策の一つです。


時短勤務期限のない会社に正社員で転職

子どもとの時間を減らしたくない、家事など家庭もきちんとしたい。働く女性としての自分の未来を諦めたくない。時短勤務ができれば解決するけれど、会社が3歳以降の時短勤務を認めていない、在宅ワークやテレワークなどの柔軟な働き方を導入していない場合、正社員を捨てパートなどの非正規雇用として働かないといけない、仕事を辞めなければならないのでしょうか。

正社員としての福利厚生、積み重ねてきたキャリアを手放すののには、勇気が要りますよね。とくに正社員からパートなどの非正規雇用になった場合、賞与(ボーナス)がもらえないのは大きな収入ダウンですし、仕事のやりがいをなくすのもモヤモヤした気持ちにもなります。

正社員であっても、会社の人事評価制度によっては、時短勤務の場合パフォーマンスに見合わない評価も見受けられます。その場合、ワーママの仕事に対するモチベーションも低下してしまうでしょう。

会社によっては、パートなどの非正規雇用ではなく、正社員として時短勤務の期限を小学校卒業までとしている会社や、そもそも時短勤務の期限を設けていない会社もあります。また、時短勤務であっても能力と結果を発揮しているワーママには、会社としてきちんとした人事評価制度によりフルタイムと同等やそれ以上の賞与を用意することもあります。



正社員で時短勤務・在宅勤務の転職はできる

忙しいワーママが転職活動を自分だけでするのは、ハードルが高いと感じますよね。隙間時間を見つけ求人情報をリサーチしても、本当に自分が求めている働き方ができるのか、希望している仕事ができるのか、責任のあるポジションを任せてもらえるのか、急な子どものお迎えも受け入れてもらえるのかどうかなど、求人票だけでは、分からないことは山ほどあります。

mamacharmが運営しているmamacharmキャリア(ママチャームキャリア)は、ワーママに特化したワーママのための転職エージェントです。mamacharmキャリアは、正社員雇用で、時短勤務の求人在宅勤務(リモートワーク)・フレックスタイム制を積極的に実施している、妊娠・出産・子育てに理解がある企業の求人をご紹介しています。もちろん正社員雇用で、3歳以降も時短勤務で働きたいというワーママの希望もサポートいたします。

今の働き方、育児・家庭・仕事のワークバランスに迷いや悩みがあるワーママからのご相談や、育休復帰後に働きやすい環境を求めているママ、育休明けの職場環境に不安やお悩みをお持ちのママもお気軽にお問い合わせください。