在宅勤務はワーママの理想?子育てと両立は無理?テレワークのメリット・デメリット

2024.08.30 2024.10.25

出社をして、会社で仕事をするのが一般的。という考え方にも変化が起こり、多様な働き方のひとつとして、在宅勤務を導入している会社が増えています。自宅で仕事ができたら、子育て中の女性は嬉しいメリットが多そうですよね。

通勤時間がない分、朝の子どもの身支度に余裕を持てる、子どもが体調を崩して保育園を休んでも、申し訳ない気持ちで欠勤の連絡を会社に入れなくて済むなど、ワーママの理想的な働き方とも考えられます。

しかし、子どもが家にいた場合、集中して仕事ができるのか、子育て中と両立できるのかという不安もあるでしょう。今回は、在宅勤務のメリット・デメリット、在宅勤務で仕事をする際の注意点、ワーママが在宅勤務できる会社に転職するポイントをご紹介いたします。

在宅勤務とは?テレワーク・リモートワークの違い

  • 在宅勤務
  • リモートワーク
  • テレワーク

家で仕事をしたいと思い求人情報を見ていると、テレワーク・リモートワーク・在宅勤務という言葉があることに気づくでしょう。どれも似ているような言葉ですが、それぞれに意味を持っています。

テレワーク

テレワークとは、Tele(離れた)とWork(働く)を組み合わせた造語で、情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)を活用した、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方であることを総務省が示しています。

リモートワーク

リモートワークとは、remote(遠隔・遠く)とwork(働く)の2つの言葉を組み合わせた造語で、オフィス以外の場所で働くことを意味します。国や自治体では、テレワークを使っているケースが多くありますが、基本的にテレワークとリモートワークは、イコールで考えていいでしょう。

在宅勤務

在宅勤務とは、リモートワーク・テレワークに含まれる働き方の一つで、働く場所が、自宅に限定されていることです。完全在宅勤務を導入している会社もあれば、出社と在宅勤務を併用している会社もあります。




ワーママに嬉しい在宅勤務のメリット

ワーママにとって在宅勤務・リモートワーク(テレワーク)の最大の嬉しいメリットは、時間を有効活用できることでしょう。1日24時間しかないなかで、育児・家事・仕事を熟すのは大変なことです。

通勤時間がなくなる分、他のことに時間を使えますし、ゆっくりコーヒーを飲むなど、ママの心のリフレッシュにもなりますよね。子どもの笑顔を守るためには、ママの気持ちのゆとりも大切です。

  • 忙しい朝の時間にゆとりが持てる
  • 子どもとの時間が増える
  • 子どもの緊急時にお迎えの対応しやすい
  • 休園や休校でも焦らなくて済む
  • フルタイムでも仕事をしやすい
  • 隙間時間の活用で家事が軽減
  • 通勤のストレスから解放される
  • 子育てを重視した環境を選べる
  • 煩わしい人間関係の悩みが減る

忙しい朝の時間にゆとりが持てる

子育て中中の女性の朝は、バタバタと目まぐるしく、子どもの機嫌が悪いとさらに苦戦しますよね。家族より早く起きて朝食の準備や洗濯、子どもの身支度を整え、ママも自分の出社の用意をし、一日の仕事や帰宅後の流れを考えたり。
在宅勤務なら、通勤時間がないので、その分朝の時間にゆとりを持つことができるのは嬉しいメリットです。

子どもとの時間が増える

在宅勤務か可能なことで、子どもとの時間が増えるのは、ワーママにとっても子どもにとってもメリットです。子どもが小さいころ、ママにとって嬉しいことのひとつに、子どもができなかったことができるようになった瞬間に立ち会えたり、今しかない時間を感じることができます。ママが大好きで甘えたい盛りの子どもに向き合える時間の余裕も生まれるでしょう。

子どもの緊急時にお迎えの対応しやすい

朝元気で登園しても、急な発熱や体調不良、怪我などで、保育園や幼稚園からお迎えの呼び出しも度々ありますよね。在宅勤務なら、速やかにお迎えに行くことができるメリットがあります。時には、地震や台風など天候により急なお迎えを要することもあります。

出社して仕事をしているワーママが、保育園・幼稚園からの着信でため息が出る、なんて話をよく聞きます。もちろん在宅勤務でも、急なお迎えに対応する報告や引継ぎは必要ですが、移動時間が短縮することで、お迎え後の受診も楽になるでしょう。

休園や休校でも焦らなくて済む

インフルエンザやコロナウィルス、流行性の感染症で学級閉鎖や救援・休校になった場合、ワーママは子どもの預け先を確保しなければなりませんが、在宅勤務なら、ママが自宅で仕事をしながら子どもの面倒を見ることもできます。

子どもが小さいと、手も目も掛かるので、在宅で仕事をしながら子どもの面倒をみるの、工夫が必要ですが、急に仕事を休めないワーママ、有給日数が少ないママにとっては嬉しいメリットです。

フルタイムでも仕事をしやすい

子育て中のワーママの永遠のテーマは、子育て・家庭・仕事のワークバランスだと考えます。安定した収入・将来を考えて、正社員で仕事・転職をしたいワーママが多くいますが、フルタイムで仕事をするのは、想像以上にハードルが高いと感じているワーママが多くいます。

もちろん、時短勤務での正社員の仕事もありますが、時短勤務になることで、フルタイムと比較し収入面がダウンするのも事実です。在宅勤務なら通勤時間がないので、フルタイムでも育児・家庭・仕事のワークバランスを整えやすいのがメリットになります。

隙間時間の活用で家事が軽減

在宅勤務時間中に、仕事以外のことをするのはNGですが、隙間時間に洗濯機を回したり、休憩中に夕食の下準備を済ますなど、隙間時間を活用することで、家事の負担を軽くしているワーママもいます。家事に掛ける時間が短くなれば、その分時間にゆとりが生まれ、夕方の慌ただしさから解放されたり、お迎え後の子どもと遊んだり、一日の園での出来事をじっくり聞いてあげることができるメリットがあり、親子の大切な時間にもなりますね。

通勤のストレスから解放される

通勤ラッシュの満員電車やバスは、心身ともに疲れますよね。保育園に送り、急いで駅に向かい箱詰めの満員電車に揺られる。会社につく前に疲弊してしまいます。ワーママの場合仕事で疲れてそこで一日が終了では、ありません。

お迎え後から後半戦が始まるわけですから、帰宅ラッシュでまた満員電車では、疲れ切ってしまいます。在宅勤務をすることで、通勤ストレスから解放されるので、体力的にも精神的にも疲れが軽くなるのでは、ないでしょうか。

子育てを重視した環境を選べる

住む場所を決める際に、仕事をしている人なら通勤を考えて選びますよね。しかし在宅勤務なら、通勤を前提に居住環境を選ぶ必要がなくなります。

自然が豊かなエリア、大きな公園が近くに欲しい。子どもが小学校に入学した後のことも考え、落ち着いた教育環境の整備されているところがいい。また、実家に近い方が大人の手を借りやすいが、会社への通勤を考えると地元には戻れない。
そういったライフステージに合わせた、住居エリアの選択ができるのも在宅勤務のメリットです。

煩わしい人間関係の悩みが減る

在宅勤務であれば、人間関係の煩わしさが減るのも大きなメリットです。苦手な同僚やそりが合わない上司・子育てやワーママに理解がない職場の人間関係に悩んでいるワーママは多くいます。

在宅勤務でも、業務が円滑に進むためのコミュニケーションは必要ですし、思いやりのある人間関係、チームワーク作りは大切ですが、人間関係にストレスを感じている人に、在宅勤務はおすすめです。



ワーママにとって在宅勤務にデメリットはある?

通勤時間がないことで、その分の時間を有効活用できる在宅勤務やリモートワーク(テレワーク)には、ワーママにとって嬉しいメリットが多くありますが、デメリットについても考えておきましょう。

在宅勤務やリモートワーク(テレワーク)を希望していたけれど、実際に在宅で仕事をしてみたら、想像していたのと違っていた。描いていた在宅勤務の理想と違う!と後悔しないためにも、事前にワーママにとっての在宅勤務のデメリットは何かをチェックしておきましょう。

  • 業務や仕事に集中ができない
  • 仕事をするスペースの確保が困難
  • 社内コミュニケーションが図りづらい
  • 正当な評価を受けづらいケースも
  • 電気代や通信費用などが発生する

業務や仕事に集中ができない

自宅の環境を整える際に、リラックスや落ち着いた雰囲気を求めますよね。本来であればとてもよいことですが、在宅で仕事をするとなると話は別です。

自宅で仕事をする場合、オフィスと同じ業務に取り組むのであっても、ついついリラックスし過ぎて休憩時間が長くなってしまう、やり残した家事に目が行ってしまい、仕事に集中できないというワーママも少なくありません。
また、自宅に子どもがいる場合、子どもからすれば、家にいるんだから遊んでほしい気持ちになり、ママが仕事に取り組みにくいと感じるケースもあります。

仕事をするスペースの確保が困難

現代家庭で書斎がある家は少ないのではないでしょうか。リビングで仕事をしていると集中し辛い、書類を管理するスペースがない、オンラインでのWebミーティングで子どもの声やじゃ山が入ってしまうというデメリットもあります。
在宅勤務をする場合は、自宅のどこのスペースで仕事をするか、書類や備品の管理場所を確保することも大切です。

社内コミュニケーションが図りづらい

出社をしていれば、挨拶やたわいもない談笑でコミュニケーションを取ることができますが、在宅勤務の場合は、自宅で一人で仕事をしているので、周囲とのコミュニケーションが図りづらいというデメリットがあります。

共有されていると思っていた情報が共有できていなかったり、孤独感を感じてしまうワーママもいます。在宅勤務であっても、適度なコミュニケーションが必要になります。

正当な評価を受けづらいケースも

オフィスで仕事をしていれば、業務に対して取り組んでいる姿を誰かが見てくれていますし、誰かの一生懸命な姿を目にすることもありますよね。もちろん仕事には結果が求められますが、業務に対してどう取り組んでいるかという姿勢も評価の一つになります。

在宅勤務の場合は、上司や周囲がその取り組んでいる姿を見ることができないため、毎日頑張って仕事をしているのに評価をしてもらえていないと感じ、モチベーションの低下に繋がるデメリットもあります。在宅勤務の導入実績が多い会社であれば、正当な評価方法が確立されているので、在宅勤務だから正当な評価をされないという不安やデメリットを回避することができます。

電気代や通信費用などが発生する

在宅勤務は、オフィスで仕事をしているときよりも家にいる時間が長くなるので、暖房・冷房の電気代が高くなるのは当然です。また、通信環境を整えることも必要になります。そのため通勤時間は無くなったが、自己負担が増えるというデメリットも。

在宅手当を支給している会社もあるので、在宅勤務で転職を考えているワーママは、確認することをおすすめします。在宅手当を求めるのか、手当はないが、時間に対してゆとりを求めるのか、考え方によっては、電気代や通信費の増額はデメリットとは言い切れません。

子連れ在宅勤務は無理?仕事にならない?解決方法を教えて

休園や休校などの理由で、子どもが自宅にいる場合に会社を休まなくて済むので在宅勤務は助かりますが、子どもが家にいたら在宅での仕事に集中できるのか不安になりますよね。多くのワーママ・ワーママは、在宅勤務中に、自宅に子どもがいると仕事に集中できない、子どもがいる日に在宅勤務は無理という声が聞こえてきます。

どうしても子連れ在宅勤務をしなければならない場合に、子どもの安全を守りつつ、ワーママが仕事に集中できる環境づくりが大切です。

子どもの好きな本・おもちゃ・動画を用意する

子どもに一人で静かに遊んでいてもらうのは、難しいことです。静かだなと思うときは、いたずらをしていることもありますし、家の中でも目を離すと危険な物もあります。

ママが仕事をしている隣でお絵描きや折り紙を指せる、好きなおもちゃで遊ばせるても間が持ちませんし、一人遊びを長くさせるのも、子どもにとってストレスになってしまいます。

ママがコーヒーブレイクを取る際に、20~30分遊ぶなどをして、子どもの面倒を時間を管理しながら見ることが大切です。また、オンライン会議。Webミ―ティングなど、どうしても構ってあげられないときや静かにしていて欲しい時に限定して、子どもの好きな動画を見せるのも解決策としておすすめです。

頼れる人やベビーシッターに面倒を依頼する

パートナーや同居家族に、子どもの面倒を見てもらえるのなら理想的ですが、なかなかそうみんなのスケジュールがうまく組めない時もあります。実家や義実家に子どもの面倒をお願いすることが可能ならば、玉には思い切ってお願いするのもいいでしょう。かわいい孫と会えることが嬉しくて快く引き受けてくれるかもしれません。

しかし、子どもの元気と体力は有り余っています。頻繁に孫のお世話をするとなると、おじいちゃんおばあちゃんも疲れを感じるでしょう。関係性を良好に保つためにも、いつもお願いするのではなく、負担をかけない頻度が大切です。実家・義実家にお願いできないときは、ファミリーサポーター制度を活用したり、ベビーシッターにお願いするのもおすすめです。

子どもが興味のある習い事に入れる

スイミングスクール・英会話・プログラミング・サッカー・野球・バレエ・ピアノなど、子ども向けの習い事は数多くあります。子どもがどんなことに興味を示すのか、最初は一緒に体験に参加する必要はありますが、慣れてきたら在宅で仕事をしている時間に子どもは習い事と決めておくのもいいでしょう。

習い事の送迎が不要なスクールもあるので、併せてチェックをしておくといいでしょう。習い事を始めることで、普段は関わることのないコミュニティーの人から人間関係を学んだり、新しい刺激を受けることで、子どもの成長にも繋がります。習い事へ行っていない時間も、復讐や練習時間を設けることで、自宅での過ごし方の変化が期待できます。

ワーママの理想的な在宅勤務とは?

時間と気持ちにゆとりが持てる在宅勤務ですが、子どもが家にいる場合の在宅勤務は、仕事に集中し辛い、イライラしてしまったり、子どもはママがいるのに遊んでもらえなくて寂しい思いをさせてしまうなどという面があります。ワーママと子どもにとって理想的な在宅勤務スタイルを考えてみましょう。

保育園や幼稚園に預けて在宅勤務をする

在宅勤務でも保育園の入園条件をクリアすれば利用することができます。ママが自宅で仕事を開始する前に、保育園・幼稚園に送り自宅に戻って在宅勤務を開始するのが、一番理想的ではないでしょうか。

一人で小さな子供の面倒を見ながら在宅勤務をするのは、とても大変なことです。子どもも一人遊びに限界がありますし、親子でストレスが溜まってしまいます。

子どもも保育園・幼稚園でお友達や先生と遊んだり学んだりすることができ、成長に欠かせない共同生活を過ごすことにも大きなメリットがあります。ママは在宅で仕事、その間子どもは、保育園・幼稚園で楽しく過ごしてもらうのが理想的な在宅勤務ではないでしょうか。

必要に応じた在宅勤務

子どもの体調不良時、限定的な休園・休校時に必要に応じて在宅勤務を選択出来るのも理想的ですね。子どもの体調が悪い時はいつも以上に手が掛かるので、仕事に集中できないかもしれません。そんな時は、思い切って有給を取得できないか相談するのもおすすめです。

在宅勤務・リモートワークはどのくらい普及している?

在宅勤務やリモートワーク(テレワーク)を導入することは、会社にとってもメリットがあります。

  • コスト削減
  • 離職防止
  • 人材確保

従業員が在宅勤務やリモートワーク(テレワーク)により、交通費の削減、オフィススペースの縮小により固定費の削減、ペーパーレス化の促進によりコストを削減できるというメリットがあります。また、勤務時間、勤務場所に拘束されない在宅勤務やリモートワーク(テレワーク)により、育児に忙しいワーママの離職防止やキャリアのある女性の確保にも。

子育て中の忙しさやワークバランスが取れずキャリアを諦めようとしているワーママの能力を発掘し、育児しやすい環境を整備することで、ワーママの雇用を増やし、企業の発展に繋げたいと考えている会社が増えています。

引用元:内閣府

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