時短勤務でどのくらい給料が減る?給料を減らさなで時短勤務転職可能?

2024.08.30 2024.11.20

育休明けに時短勤務で職場復帰をする理由に、子育てと仕事を両立しやいすいと答えるワーママが大半です。育休明けに時短勤務という働き方を希望しているママは多くいますが、時短勤務になると給料が減るといった先輩ワーママの声を聞いたことがあるでしょう。

実際に、フルタイムから時短勤務になった場合に、どのくらい給料が減るのか?時短勤務でも給料が減らないケースについてご紹介します。

時短勤務にすると給料項目の何が減る?

給料と一言でいっても給料明細を見ると、項目があります。フルタイムから時短勤務にすることで、影響を受けると考えられる項目について、チェックしていきましょう。自分が働いている会社の規定についてしっかりと確認しておくことをおすすめします。

固定給

固定給は、労働時間に応じて設けられているため、時短勤務になり働く時間が減れば減額されることがほとんどです。固定給は基本的にフルタイムでの勤務時間で設定し給料計算を行います。

フルタイムで一日の就労時間が8時間を基本とした場合、6時間の時短勤務であれば8分の6になり、5時間の時短勤務であれば8分の5として固定給を計算します。

固定給と似た言葉で基本給があり、混同している人も多くいますが、基本給は異なります。固定給には通勤手当や家族手当、住宅手当といった変動しない手当が含まれていますが、残業手当や休日出勤手当など、月によって変動する項目は含まれていません。

みなし残業(固定残業)

みなし残業は固定残業とも呼ばれています。みなし残業の時間数や支給に関することは、会社によって異なりますが、あらかじめ固定の残業時間を定め、それに応じた金額を毎月の固定給に上乗せ支払う制度で、正当な理由なくみなし時間代分の残業を強制することはできません。また固定の残業時間に達していなくても、40時間分のみなし残業代が支払われます。

例えば、みなし残業20時間の場合は、フルタイム勤務の固定給プラスみなし残業代を給料として受け取ることができますが、そもそも時短勤務はフルタイムの人の終業時間前に勤務を終えていることが前提にあります。

会社が時短勤務の場合にみなし残業代をカットするのであれば、固定給が減るだけでなく、想像していた以上に給料が減る可能性は大いにあるでしょう。

賞与・ボーナス

賞与・ボーナスを励みに仕事を頑張っている人も多いですよね。賞与・ボーナスは会社が自由裁量で支給の有無、金額を決めることができます。

そのため、時短勤務であってもパフォーマンスの高い結果を出している場合は、仕事ぶりに応じた人事評価制度をもとに支給をする会社もあれば、時短勤務の場合は、賞与・ボーナスの支給対象外としている会社もあります。

資格・住宅・家族手当など

賞与・ボーナスと同様に、各種手当に関して法的な規定はありません。そのため、会社の規則に従う流れになります。例えばワーママが資格が必要な専門職であったり、業務にプラスとなる資格を取得している場合、時短勤務であってもその資格を役立てていれば、資格手当は減額されずに支給されることが多いようです。家族手当・住宅手当なども同様に取り扱っている会社が多いでしょう。

時短勤務の具体的な給料(基本給)計算方法

時短勤務の具体的な給料計算方法

    時短勤務の給与額=基本給×実労働時間÷所定労働時間

フルタイムで基本給25万円で1日の所定労働時間が8時間・ひと月当たりの所定労働日数を20日としていた場合、ひと月当たりの所定労働時間は160時間になります。ワーママがフルタイムから時短勤務に切り替え、1日の所定労働時間を6時間にした場合、ひと月当たりの実労働時間は120時間で、労働時間に40時間の差が出ます。

時短勤務の具体的な給料例

    250,000円×120時間÷160時間=187,500円

フルタイム時は基本給25万円が、時短勤務になると25%減の187,500円になるということです。この金額は、基本給であり、実際に会社から受け取る金額は、所得税・住民税・社会保険料などを控除した金額になるので、187,500円からさらに減額になります。

社会保険

    厚生年金・健康保険・介護保険

労働保険

    雇用保険・労災保険

社会保険料の減額措置の申請

社会保険料は、4月~6月の給与額から算出した金額をその年の9~翌年8月まで継続して同じ金額が徴収されます。育休明け(育児休業)に時短勤務で職場復帰する場合に実際に会社から受け取る給与と標準報酬月額がかけ離れることがあります。

育休(育児休業)から時短勤務で職場復帰をした場合に限り、社会保険料の減額措置を受けることができます。会社を通して、健康保険・厚生年金保険・育児休業等終了時報酬月額変更届を提出する必要があります。 育休明けの時短勤務で給料が減らないためにも、手続きを忘れないようにしましょう。

時短勤務で給料が減ると年金に影響はある?

フルタイムから時短勤務にすることで、給料が減るので必然的に社会保険料の等級も下がるので、毎月天引きされる社会保険料は安くなります。通常は、社会保険料が減額になると将来受け取れる年金も少なくなってしまうことから、心配になるワーママもいますが安心してください。

日本年金機構では、養育期間の従前標準報酬月額のみなし措置と呼ばれる年金の特例措置制度を設けています。子どもが3歳になるまでの間に時短勤務などで社会保険料の標準報酬月額が下がった場合であっても、時短勤務をする前の標準月額で厚生年金額を計算をするという内容です。

ワーママが育児のために時短勤務をしても将来受け取れる厚生年金額は変わらず、しかも給料から天引きされる保険料は時短勤務の給料の金額に合わせて計算されます。

養育期間の従前標準報酬月額のみなし措置は、時短勤務をするワーママにとってとても嬉しい措置です。勤務先の会社を通して、厚生年金保険養育期間標準報酬月額特例申出書を提出して、手続きを行います。


時短勤務でも給料が減らないケースは?

  • 時間管理型
  • 裁量労働制

時短勤務で給料が減ることに不安を感じる人は多いでしょう。収入が減るのですから、不安や不満を感じるのは当然です。時短勤務であっても会社の人事評価制度によっては、給料が減らないケースもあります。

時間管理型

時間管理型の人事制度の場合、例えば1日の勤務時間を8時間と定めている勤務体制です。労働時間が6時間になることで、その差の2時間分の給料が減額されることが一般的で、これは育休明けに時短勤務をしているワーママも該当します。

裁量労働制

専門性の高い職業(専門業務型・企画業務型)の場合に裁量労働制を導入している会社もあります。裁量労働型は、あらかじめ定めた時間数を働いたとみなして、給料が支払われます。

実際に仕事をする時間数は、従業員本人の裁量に任せ、業務の成果によって給料が決定されます。そのため、設定された業務目標をクリアすれば、時短勤務をしても給料が減ることはありませんが、会社によっては育児期間中は裁量労働制の対象外としているケースもあります。

また、裁量労働制が適用されるのは労働基準法などで定められている業務に限られ、労使協定を締結するなどの手続きが必要になります。

  • 専門業務型・・・労働基準法第38条3項
  • 企画業務型・・・労働基準法第38条4項

時短勤務でも給料は減らしたくない!どんな働き方がある?

多くの会社で時間管理型の人事制度を導入しているため、時短勤務をすると、フルタイム時と同様の給料を得ることは難しくなります。時短勤務でもしっかり評価をされたい・キャリアアップをしたい・給料も減りたくないと思うワーママにおすすめの働き方をご紹介します。

給与が高い会社にキャリアアップ転職をする

基本給が高い会社に転職をすれば、時短勤務で固定給が下がったとしても現状より高い給料を得ることができますし、時短勤務終了後にフルタイムにした際に、固定給のベースアップも上げやすくなり、ワーママの将来的なキャリアアップにも繋がります。今までの実績や資格などを活かすことで、今よりも給与が高い会社に転職をしやすくなります。

柔軟な人事評価制度をする会社に転職をする

フルタイムの人を基本とする人事評価を採用している会社の場合、時短勤務でどれだけ成果を上げても、パフォーマンスの高い仕事をしても、低い評価をされてしまうことがあります。人事評価制度は、会社によって異なるので、時短勤務であっても高いパフォーマンスを発揮したワーママに対して、正当に評価をし給与に反映する会社もあります。

在宅勤務・テレワークできる会社に転職をする

子どもを保育園に預けてから会社に向かう通勤時間は、ワーママにとって削減したい時間ではないでしょうか。通勤時間を片道約1時間とした場合は、往復で2時間短縮することができます。

時短勤務の場合でも、1日6時間会社で働くより、在宅で勤務時間を延長をすることで、収入の差を縮めることもできますし。在宅・テレワークにすることでフルタイム勤務が可能になるワーママもいるでしょう。

在宅勤務・テレワークのメリットは、通勤時間が無くなるだけでなく、子どもの急なお迎えの対応がしやすい、昼休みに夕飯の下準備を済ませられるなど、時間の有効活用をすることができます。

フレックスタイム制のある会社に転職をする

フレックスタイム制を導入している場合、始業・就業時間を柔軟に変更することができ、育児・家庭と仕事の両立がしやすくなります。フレックスタイム制を導入している場合、コアタイムを定めている会社が多くありますが、コアタイムを軸に自分の裁量で時間や業務量の調整をすることができます。

ワーママ転職は転職エージェントで成功させよう

今の会社の現状や働き方に対して、不安や不満など気になることがある、時短勤務でも給料を下げたくない、キャリアも積みたいと考えているワーママは、転職エージェントで働き方や環境を見直すことをおすすめします。

転職といっても、一般的な転職とは異なり、育児中の転職は、働くワーママを理解してくれる柔軟な環境、制度を整備している会社を選ぶことが大切です。そのためには、ワーママに特化した転職エージェントを活用することが、ワーママの転職成功のカギを握ります。

mamacharmキャリアがワーママ転職をサポート

mamacharmが運営している、ワーママ専用の転職エージェントmamacharmキャリア(ママチャームキャリア)には、育児・家庭と仕事を両立したい、キャリアアップしたい、収入もしっかり上げたいと考えている育児中のワーママの転職をサポートします。ワーママの転職エージェントのなかでもmamacharmキャリアが選ばれている理由を解説します。

期限を設けていない時短勤務の求人

一般的な会社の時短勤務は、子どもが3歳になるまでとしています。なかには、小学校入学までと定めている会社もありますが、多くの場合に時短勤務は、子どもが3歳になるまでという社内規定がほとんどで、子どもが3歳を過ぎても育児と仕事の両立が大変だと感じているワーママは多くいます。

mamacharmキャリアでご紹介する時短勤務の求人には、時短勤務の期間がない仕事もあります。子どもが小学校卒業まで時短勤務をしたいなど、本人の希望に応じた時短勤務が可能です。

時短勤務期間が終了した後、育児と仕事の両立に悩み退職を選ぶワーママも少なくありませんが、時短勤務の期限が設けられていない企業なら、安心して長く仕事を続けることができ、安定した収入を得ることができます。


在宅テレワーク・フレックスタイム制を導入している求人

ワーママが働きやすいと感じるのは、時間の調整ができることが大きなポイントです。mamacharmキャリアでは、在宅勤務・リモートワーク・フレックスタイム制を導入している、柔軟な働き方ができる企業の求人が多数あります。働き方を選択することができるので、通勤時間がなくなる分、勤務時間を延ばして収入を上げたいワーママに人気です。

実力・成果主義で評価してくれる会社の求人

時短勤務で仕事をしていると、勤務時間の短さから人事評価に影響が及ぼされることも多くあります。頑張って成果を出しているのに、手当や賞与で評価されないことに、不満を感じ、前向きさを失いかけてしまうこともあるでしょう。

mamacharmキャリアでは、実力・成果主義で人事評価をする企業の求人も多く、時短勤務であっても、正当に実力をみて評価してくれる企業の求人が多数あり、働き方に応じた人事評価制度を採用している企業も多くあります。

ワーママのキャリアアップに期待している会社の求人

今の会社では子育て中はキャリアアップを望めない、マミートラックに悩んでいるワーママも多くいますが、働く会社や環境が変われば、育児中、時短勤務であっても、ワーママのキャリアアップは可能です。

子育て中だからといいって、自分が積み重ねてきたキャリアを諦める必要はありません。mamacharmキャリアでは、キャリアアップしたいワーママを戦力と考えている企業の求人も多数あります。



評価をされる時短勤務転職もある

フルタイムから時短勤務で職場復帰をした場合は、労働時間が短くなるため、給料(固定給)がダウンしていますことが多くあり、フルタイムで働いていた頃と同等の給料を得ることは、難しいでしょう。

しかし、時短勤務転職をすることで、給料のダウンを回避できる転職もあります。子育て中のワーママの転職を専門としている転職エージェントmamacharmキャリアでは、子育て中のワーママに理解がある企業の求人をご紹介しています。

時短勤務だから、ワーママだから転職が難しい、キャリアアップできないわけではありません。子育てと仕事を両立したい、もっと収入を上げたい、ワーママの理想の働き方を実現させるために、mamacharキャリアがサポートいたします。どんな働き方があるのか、まずはお気軽にお問い合わせください。育休中のママのご相談も、もちろん可能です。