【月齢別】赤ちゃん寝かしつけのコツと寝かしつけのNG
2024.12.18 2024.12.18
赤ちゃんが寝てくれない。と悩んでいるママは多くいます。寝かしつけがうまくいかないと、寝ている間に済ませたい家事や仕事が進まないだけでなく、ママが睡眠不足になり疲れ切ってしいます。
睡眠は、赤ちゃんが成長するために必要ですが、ママにとっても大切です。赤ちゃんの寝かしつけのコツや、おすすめな抱っこの仕方など、赤ちゃんの寝かしつけについてお伝えします。赤ちゃんにも個人差があるので、赤ちゃんに合う寝かしつけを参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんを寝かしつけないとどうなる?
寝かしつけは、赤ちゃんのお世話のなかでも、ママやパパにとっては大きな悩みです。赤ちゃんに寝かしつけをする必要はない。放置していれば勝手に寝る。そんな一部の声を聞くこともありますよね。
寝かしつけをしないで、寝てくれるならどんなに楽か。寝かしつけをする必要がないのなら、苦戦しない!と叫びたくなるママの方が圧倒的に多いでしょう。
赤ちゃんが、なかなか寝付けない時、赤ちゃんが何かに不快感を持っているケースが多くあります。赤ちゃんが気持ちよく眠りにつけるように原因を見つけましょう。
それでもなかなか寝ない時は、寝かしつけを中断するのも一つです。ママやパパからの寝なさい・眠っての強い気持ちが赤ちゃんに伝わって眠れないこともあります。寝かしつけのストレスが大きくなりすぎて、ママが疲れ切らないようにすることも、とても大切です。
大人とは異なる赤ちゃんの睡眠の特徴
大人でも明るい場所でも眠れる人、周囲の音を気にせず眠れる人やその反対の人がいるように、赤ちゃん一人ひとり、眠りについて個性がありますが、その前に大人と赤ちゃんの睡眠の特徴が異なります。
睡眠時に眼球が動くことを伴う睡眠。rapid eye movementの略語でREM(レム)。体は休息している状態だが、脳は起きている状態に近く、記憶の整理や定着を行っていると考えられている。
レム睡眠ではない眠り。脳が休息している睡眠で、状態により3~4段階に分類されている。
大人の場合、約75%がノンレム睡眠・約25%がレム睡眠で構成されているといわれていますが、赤ちゃんの睡眠は、浅い眠りのレム睡眠が約50%を占めていると考えられています。そのため、赤ちゃんは眠りが浅く少しの音や眩しい光などの刺激で目を覚ましてしまいます。
赤ちゃんの睡眠にも個人差がありますが、新生児で3~4時間の睡眠で目が覚め、一日で16時間ほどの睡眠時間が一般的だとされています。
新生児期を過ぎ月齢が進むにつれて、授乳サイクルをベースに睡眠サイクルができてきます。昼夜のサイクルができてくると、赤ちゃんもまとまった睡眠をとるようになります。
赤ちゃんが寝てくれない原因は?
寝かしつけようとしても、赤ちゃんがなかなか眠らないときには、何か原因がある可能性も。当てはまる項目があるか、参考にしてみてくださいね。
新生児~生後2ヶ月くらいの赤ちゃん。いつもは寝てくれるのに、今日は寝かしつけが長引いている・なかなか寝てくれないと思ったら、当てはまる原因がないかチェックしてみましょう。
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お腹が空いている、喉が渇いている:母乳やミルクをあげるおむつが汚れている:おむつを交換する暑い、寒い:衣服や寝具、寝室の温度を確認する音がうるさい、眩しい:静かで薄暗い睡眠空間にする不安、怖い夢を見た:添い寝や手を握るなどスキンシップをとる体調が悪い:熱を測ったりおしっこやうんちの状態を確認し、必要に応じて受診をする
赤ちゃんの寝かしつけでNGなのは?
赤ちゃんが寝てくれない!毎日何時間も寝かしつけに苦戦していてクタクタになっている場合、赤ちゃんの寝かしつけでNGとされている項目に該当していないかチェックしてみましょう。
寝かしつけのためにお昼寝を削るのはNG
乳幼児期の子どもにとって、お昼寝は大切です。夜ぐっすり寝るために、お昼寝の時間を削るのはNGです。お昼寝をしないと機嫌が悪くなったり、体が疲れてグズグズしてしまう原因にも。日中のお昼寝は、赤ちゃんの生活リズムを整えるためにも必要です。
寝る時間になってから寝室へ移動するのはNG
生まれたばかりの赤ちゃんは、昼夜の区別がありませんが、生後3ヶ月を過ぎると次第に昼夜の区別がつくようになってきます。睡眠を促すメラトニンというホルモン物質は、夜暗くなるにつれ、分泌のピークを迎えます。
そのため、夜の寝かしつけのコツとして、明るいリビングで過ごし、寝かしつけの時間になってから、暗い寝室へ移動するのはNGです。就寝時間の約30分~1時間前から、テレビを消して、リビングの照明を薄暗くしゆったり過ごしてから寝室へ移動するのがおすすめです。その時に、スマートフォンの明かりや音も控えるようにしましょう。
抱っこで寝かしつけてから布団に移動はNG
抱っこで寝かしつけるのがダメ・NGということではありません。抱っこで寝かしつけてから、布団に移動させるというスタイルのご家庭も多いでしょう。
抱っこで寝てくれて助かったと思っていても、次第に抱っこをしないと寝てくれないという新たな悩みに直面します。段々赤ちゃんの体重も増えてくるので、毎晩寝かしつける際の抱っこで、腕も肩も腰も限界と感じているママも。
しかし、赤ちゃんからすると、抱っこで安心して寝るのが睡眠・抱っこをしてもらわないと寝ないと認識し、抱っこで寝ることが習慣になります。
赤ちゃんを抱っこして、うとうと眠たそうにしてきたら、そっと布団に下ろすようにしましょう。赤ちゃんの眠気を妨げないように、そっと下ろしますが、抱っこの時に感じるママやパパの心音・ぬくもりを感じられるように、最後に胸が離れるように下ろすのが、寝かしつけのコツです。
お布団に下ろして泣いてしまったら、添い寝をしてトントンする、頭をなでるなどのスキンシップで安心感を与えます。いきなりは無理でも、毎日繰り返していけば、お布団が寝る場所だと赤ちゃんに伝わるでしょう。
あの手この手で寝かしつけをするのはNG
夜、早く寝て欲しい。寝かしつけに毎晩格闘していると、いろいろな寝かしつけの方法を試してみたくなりますよね。抱っこで寝かしつけに挑戦・抱っこでゆらゆらする、抱っこをしたまま寝室を歩く、添い乳をするなどあの手この手で寝かしつけにチャレンジしていませんか。
眠りたくてもうまく眠れずぐずっている赤ちゃんは、寝かしつけの方法が変わる度に落ち着かず混乱していることもあります。色々試してみたくなる気持ちはグッと堪えて、寝かしつけの方法を変えるのは、6~7ヶ月以降にしするのがおすすめです。ネンネの子守歌も同じ曲にしておくのがおすすめです。
月齢別!赤ちゃんの寝かしつけのコツ
月齢によって赤ちゃんの成長は異なります。赤ちゃんの月齢別寝かしつけのコツをご紹介します。個人差はありますが、月齢を目安に参考にしてみてくださいね。
新生児~生後2ヶ月くらいの赤ちゃん
寝る子は育つということわざがありますが、その通り新生児から生後2ヶ月くらいの赤ちゃんの睡眠時間は、1日約16~20時間とされています。1日の大半を寝ていますが、昼夜の区別はまだなく、起きては眠るを繰り返します。
日中は、リビングにベビーベットやベビー布団を敷き赤ちゃんを寝かせるのがおすすめです。強い光が当たると睡眠の妨げになりますが、日中のネンネでは特にリビングを薄暗くする必要はありません。赤ちゃんも少しづつ、昼と夜の区別がつくようになります。
昼夜の区別がついていない新生児~2か月くらいの赤ちゃんでも1日の生活サイクルを作ることは大切です。昼夜の区別をつけるのはもちろん、午前中に日を浴びることで、生活リズムが整いやすくなります。
朝は、ママやパパが起きる時間(6~7時頃がおすすめ)に寝室のカーテンを開けて光を取り入れましょう。朝、カーテンを開けた時に赤ちゃんが寝ている場合は、わざわざ起こす必要はなく、月齢的に昼夜関係なく、寝る・起きるを繰り返しますが、今後のために必要なルーティンです。
生後3ヶ月から5ヶ月頃の赤ちゃん
生後3ヶ月から5ヶ月頃の赤ちゃんの睡眠時間は、1日約14~15時間ほど。新生児から生後2ヶ月の頃と比べると日中に起きている時間が増えてきて、夜も一度に3~4時間程度の睡眠をとるようになります。新生児の頃より、少し楽になったと感じるママもいるでしょう。
朝、カーテンを開けるルーティンは変わりませんが、カーテンを開けたら、赤ちゃんを優しく起こしてみましょう。話しかける、体を優しくなでるといった方法がおすすめです。
天気がよい日中は、抱っこ紐やベビー化で散歩に出るのもおすすめです。お昼寝のときは、カーテンを閉めて薄暗くしたリビングや寝室がいいでしょう。
生後3~4ヶ月頃になると昼夜の区別が次第についてきて、生活リズムとともに就寝時間も定まってきます。この頃には、入浴の時間も寝かしつけのポイントになります。
寝かしつける時間の45分~1時間前にお風呂を済ませておくのが寝かしつけのコツです。寝る直前にお風呂に入ると、赤ちゃんの身体はポカポカと温まっている状態。入浴後に身体の深部体温を下げスムーズな入眠に導くためにも、お風呂に入れる時間も整えましょう。
生後6ヶ月~1歳頃の赤ちゃん
個人差はありますが、生後6ヶ月以降になると夜に起きる回数が減り、次第に夜通し寝る赤ちゃんも。1日の睡眠時間は約13~14時間と、ずいぶんまとめて寝るようになり、1歳近くになると、お昼寝が2~3割・夜の睡眠が7~8割になります。
この頃になると気になるのがお昼寝の回数や時間です。夜にぐっすり眠るために生後6~8ヶ月頃は1日に2~3回・生後9~1歳頃は1日に2回程度がおすすめですが、日々大きく成長をしている赤ちゃんにとってお昼寝も仕事のうちです。夜寝させるために、遊び疲れて眠そうにしているのを無理矢理起こして、お昼寝をさせないなんてことがないようにしましょう。
赤ちゃんの寝かしつけ一人で抱え込まないで
赤ちゃんは寝かしつけなくても勝手に寝る。泣き疲れて寝るから放っておけばいい。そんな言葉を掛けられることもあるでしょう。そうはいっても、目の前で寝付けずに泣いている赤ちゃんの姿と泣き声に疲れてしまうママもきっと多いはず。
寝かしつけをママ一人で頑張って乗り切るのではなく、赤ちゃんを囲む人の協力も大切です。家族に寝かしつけの協力を求める、どうしても赤ちゃんが寝ない夜は、無理に寝かしつけをするのではなく、こんな日もあると肩の力を抜いて、赤ちゃんが興奮しない程度に一緒に遊ぶのもおすすめです。
赤ちゃん一人ひとり、顔が違うように性格も睡眠の個性も異なります。月齢に応じた目安の睡眠時間に左右されないことも大切です。赤ちゃんの様子を見ながら、個性に合う寝かしつけ方法を見つていきましょう。