バースプランとは?自分らしいお産にしたい!書き方の具体例や7つのポイント

2023.08.08 2024.02.27

お産が近づいてくると、どんなお産にしたいのか、LDRで好きな音楽を流して欲しい、パートナーに立ち会って欲しいなど、いろいろな希望が具体的に出てくるでしょう。

どんなバースプランにしたいのかだけでなく、不安なこと、心配なこと、して欲しくないと思っていることを伝えるのもバースプランの役割の一つです。

初めてのお産でも、そうじゃなくても同じお産はありません。自分らしい理想のお産が迎えられるようにバースプランの具体的な書き方やポイントをご紹介します。

バースプランとは?

バースプランとは、出産計画を意味します。陣痛から出産、入院中の過ごし方などをママやパートナーの希望を事前にヒアリングし、自分が望むスタイルでのお産のついて、希望をまとめたものです。

産院・クリニックによっては、検診やマタニティー教室の際に助産師さんからバースプランを記入する用紙を渡されます。そうでない場合は、ママから自分の希望するバースプランを用意する必要があります。

バースプランは、計画通りにすることを重要視するより、なぜそれをしたいのか。理由とあわせて伝えることで、プラン通りにならない場合でも満足のいくお産になるようママと産院の意思疎通を図るツールだと考えておきましょう。

バースプランってなんでもできる?

理想のバースプランは遠慮せずに産院・クリニックに伝えることはよいことですが、お産の状況によっては、バースプラン通りには進まない、赤ちゃんとママの命と安全が最優先だということを忘れないでおきましょう。

また、産院・クリニックの設備や体制によっては、ママが希望するバースプランが実現できないこともあります。バースプランはあくまでも希望を伝えるものであるということを理解しておきましょう。

バースプランのメリット

バースプランは、陣痛、お産、産後の過ごし方などについて文字で伝えるツールです。助産師、看護師、産婦人科医の先生が忙しそうにしているのを想像すると、ママのお産の理想を伝えていいのかな?と悩むかもしれませんが、伝えていいのです。

ママが頭の中で考えていること、心の中で不安に感じていることを文字にすることから始めてみましょう。文字にすることで頭の中が具体化でき、ママも自分自身と向き合うことができます。産院・クリニックもママの気持ちを知ることができ、お互い同じ気持ちでお産を迎えることができます。

バースプランを立てる際に、パートナーともお産について話し合うよいきっかけになるでしょう。上にお子さんがいる場合は、お子さんの意見も聞いてみると家族の絆が、より深まりそうですね。

バースプランの7つのポイント

バースデープランには7つのポイントがあります。ママが希望する出産スタイル、立ち合い出産について、陣痛中の過ごし方、分娩中、分娩後にしたいこと、医療措置、入院中の過ごし方です。
ママの理想のお産に近づけるためにも、ぜひ7つのポイントを参考にしてくださいね。

出産スタイル

陣痛が来るのを待ち子宮口が全開になってからお産をする自然分娩の他にも、計画分娩、無痛分娩、水中分娩など、さまざまな出産スタイルがあります。
自分が希望する出産スタイルが対応できる産院、クリニックかどうか確認しておきましょう。

立ち合い出産をする?

パートナーや家族に立ち会ってもらいたいかどうかもポイントです。出産に立ち会うことで家族としての絆が強くなることも考えられますが、立ち会って欲しくないママもいるでしょう。
当日に混乱を避けるためにも、事前に立ち会い出産を希望するのかしないのか決めておくといいですね。
もちろん義父、義母には立ち会って欲しくない、お産後落ち着くまで面会したくないなどもリクエストしてもOKです。

陣痛中はどう過ごしたい?

陣痛の感じ方は、人それぞれです。陣痛が始まると、次第に痛みが強くなり感覚も狭くなることから、ママが自分の気持ちを落ち着いて伝えられないことも想定できます。
あらかじめバースプランで希望を伝えておくと安心ですね。ただ、いざ陣痛が来ると理想と現実が異なることもあります。バースプランでは希望しますが、当日に気持ちが変わるかも知れません。とバースプランに書き足しておくのもおすすめです。
大丈夫、助産師さんたちは多くのママの姿を見ているので、ママの気持ちを理解してくれますよ。

分娩中に希望したいことは?

命が誕生する瞬間をビデオや写真に残したいママも多いですよね。誰が撮影するのか、撮影する角度はどうするのかあらかじめ決めておくのがおすすめです。また、陣痛中はパパや母、家族にも支えて欲しいけれど、分娩室には誰も入って欲しくない、分娩に移行したタイミングで、分娩室から出て行って欲しいと伝えることもできます。

分娩後はどうしたい?

無事、お産を終えた後にママがしたいこともバースプランに入れておきましょう。カンガルーケアをしたい、写真を撮って欲しい、初乳を早く飲ませたいなどをバースプランに書くママが多いようです。
写真撮影も、ママと赤ちゃん二人なのか、家族写真にしたいのかなど具体的に書くのがおすすめです。

医療措置について望むことは?

安全なお産が最優先なので、医療措置はあくまでも希望という形になります。医療措置のなかでも、陣痛促進剤の使用や会陰切開を避けたいと考えているママも多いでしょう。
しかし、優先するのは、ママと赤ちゃんの安全です。どうして避けたいのか、不安に思っていることは何か、医師や助産師に相談してクリアにしておきましょう。

どんな風に入院中を過ごしたい?

お産はとても体力を消耗します。入院期間中、個室を希望するのか、他のママと同じ大部屋にするのかが大きなポイントになります。室料が異なるので事前にチェックしておくのがおすすめです。
また、産後すぐに赤ちゃんと同室で過ごすか、夜間は別室で過ごして体力の回復をしたい。など、赤ちゃんとの過ごし方や授乳、ゲップのさせ方、オムツ交換、沐浴指導など赤ちゃんのお世話について教えてもらいたいことを入院中に育児指導を受けることもできます。赤ちゃんのお世話について知りたいこともバースプランに書いておきましょう。

バースプランにはどんなことを書くの?具体的に教えて

バースプランは、完全に自由です。ママの望むお産のスタイルやアロマを炊いて欲しい、カンガルーケアしたい、写真撮影のタイミングなどを挙げていきましょう。

バースプランを提供している?事前にチェック

    一般的になりつつあるバースプランですが、バースプランの提供をしていない産院やクリニックもあります。出産をしたい産院を見つけた際に、事前にバースプランに希望を書いてお渡ししてもよいですか?と聞いてみるのがおすすめです。

出産方法についての具体的なバースプラン

出産方法のバースプランは、ママと赤ちゃんが無事に会えることが何よりも大切です。出産スタイルもいくつかあるので事前に調べて、対応しているかもチェックしておきましょう。

「どんなお産にしたいですか?」の具体的な記入例

  • なるべく陣痛促進剤を使わずに自然な陣痛でお産をしたい。
  • なるべく帝王切開は避け経膣分娩を希望します。
  • 無痛分娩、和痛分娩を希望します。
  • 水中出産に挑戦してみたい。
  • ソフロロジー法を取り入れたお産をしたい。
  • 分娩台ではなく、布団の上で出産をしたい。
  • 陣痛からお産まで同じ部屋で過ごしたい。
  • パートナーや子どもに立ち会って欲しい。
  • 家族には陣痛室までで、立ち会って欲しくない。
  • 義父母には立ち会って欲しくない。
  • 会陰切開は、なるべくしたくない。
  • 剃毛は避けて欲しい。
  • 浣腸をしたくない。
  • 助産師さんからパートナーに陣痛時のサポートの方法を教えて欲しい。
  • 臍の緒を臍帯血バンクに提供したい。
  • パートナーにに臍のをを切ってもらいたい。
  • 胎盤を見たい。
  • パートナーに出産の様子をビデオに記録してもらいたい。

陣痛時についての具体的なバースプラン

陣痛から出産までの時間は、個人差がありますが初産婦で約10~12時間、経産婦で約4~6時間といわれています。赤ちゃんに会うためにママは必死に陣痛時を過ごします。
ママが少しでもリラックスできる環境づくりも大切です。

「陣痛時にどう過ごしたいですか?」の具体的な記入例

  • 好きな音楽を流したい。
  • 好きな香りのアロマを炊いて欲しい。
  • ベッドで過ごすのではなくソファーで過ごしたい。
  • 他の陣痛中のママとは別の部屋を希望します。
  • テニスボールやゴルフボールを持参するので、腰などを押して欲しい。
  • 陣痛からお産まで同じ部屋で過ごしたい。
  • 陣痛時はパパ以外に会いたくない。誰か来ても部屋に入れないで欲しい。
  • 家族には陣痛室までで、立ち会って欲しくない。
  • 痛みが和らぐ方法などがあれば教えて欲しい。

ママのタイプ別バースプランの具体的な書き方

出産が初めてのママ、出産を経験したママ、帝王切開で出産をする予定のママによってもバースプランの書き方や内容は変わってきます。帝王切開を予定していないママも、急遽、帝王切開になることもあります。そうなった場合に慌てないように帝王切開になった場合を仮定したバースプランを立てておくのもおすすめです。

出産が初めてのママのバースプラン

初めての妊娠・出産は、手探りの状態でお産を迎えるでしょう。産院やクリニックで開かれる両親学級や検診での説明やアドバイス、育児書などで妊娠・出産について得た知識をもとに、気になること、分からないこと、希望したいこと、希望しないことをバースプランに書くのもいいでしょう。
ぜひ、パートナーやお産のサポートをしてくれる人の意見も混ぜ入れてバースプランを書いてみましょう。

初産ママのバースプラン例

  • 先輩ママから陣痛はとても痛いと聞き、陣痛に対して恐怖心があるので、助産師さんになるべくそばにいて欲しい。
  • 痛みに弱いので無痛分娩にしたい。詳しく内容を教えて欲しい。
  • 初めての子どもなのでパートナーに立ち会って欲しい。
  • 抱っこは、母に一番にさせてあげたい。
  • 母乳育児をしたいので指導をして欲しい。
  • オムツ交換や沐浴など赤ちゃんのお世話全般を入院中に教えて欲しい。
  • 退院後の生活に備えて、夜間は赤ちゃんと別室にしてゆっくり休みたい。

出産を経験したことがあるママのバースプラン

無我夢中で、一人目の出産を終えたというママも多いでしょう。お産を経験しているからこそ、次のお産に活かしたいと思っていたことをバースプランに書くのもおすすめです。

経産ママのバースプラン例

  • 前回の出産が帝王切開だったので、可能であれば自然分娩(経膣分娩)をしたい。
  • 一人目は母乳の出が悪かったので、おっぱいマッサージや、母乳の出がよくなるケアを教えて欲しい。
  • パートナーと上の子どもに立ち会って欲しい。
  • 上の子どもに臍の緒を切らせたい。
  • 入院中は、上の子やパートナーも一緒に宿泊したい。
  • 前の出産後に尿漏れが酷かったので、入院中に骨盤ケアを指導して欲しい。

帝王切開を予定しているママのバースプラン

帝王切開を予定しているママだけでなく、いざお産が始まってから帝王切開になったときのことも考えてバースプランを用意しておきましょう。

帝王切開の場合のバースプラン例

  • 帝王切開手術に立ち会いが可能なのか?可能ならパートナーに立ち会って欲しい。
  • 手術室でビデオの録画や写真の撮影は可能なのか?
  • 緊張を和らげるために手術室で好きな音楽を流したい。
  • 麻酔で感覚がないと聞きます。赤ちゃんを取り上げるときは、教えて欲しい。
  • 赤ちゃんを取り出したら、カンガルーケアをしたい。
  • 麻酔が痛くないか心配でなので、どの程度の痛みか知りたい
  • 術後のお腹の傷がキレイになるのか心配です。
  • 術後の傷の痛みがどのくらい続くのか不安です。
  • 傷の痛みの程度や状態に応じて赤ちゃんと別室にして欲しい。
  • 帝王切開に保険は適用されるのか。費用が気になります。

バースプランを立てて赤ちゃんを迎える準備をしよう

バースプランの内容が、すべてその通りに実現できるわけではありませんが、まずは遠慮せずに、ママの希望を書いてみましょう。もちろん心配なこと、不安なことを書くことも重要です。
バースプランはママの気持ちを整理したり、ママと産院・クリニックの間で意思の疎通を図るツールとして大きな役割を果たします。
バースプランに書いた内容について、気持ちが変わったら助産師さんに伝えましょう。











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