出産・子育てクーポン10万円のもらい方。誰が対象?いつもらえる?

2023.05.31 2023.12.01

出産時の費用をサポートする出産育児一時金や児童手当に加えて、2023年5月(令和5年)から、10万円相当の出産・子育てクーポン(出産・子育て応援給交付金)がもらえる制度がスタートしました。
出産・子育てクーポンのもらい方は?誰が対象?どんなことに使えるの?など、ママが気になることを分かりやすくまとめました。

出産・子育てクーポンとは?

少子化、出生率の低下が日本の深刻な問題になっていることは、言うまでもありません。日本政府は、少しでも少子化対策に繋がればと、出産・子育て応援交付金(正式名称を出産・子育て応援ギフト)を2023年5月から開始することを決定しました。

妊娠期間、産前産後のケアアイテム、育児用品など、赤ちゃんが生まれると新たに準備するものも多く、子育てを支援する手も必要となります。出産・子育てクーポンは、妊娠期から出産、育児をサポートすることを目的に合計10万円相当の給付で経済的負担をサポートする嬉しい制度です。

ママや家族に嬉しいことがたくさん

出産・子育てクーポンは、出産・子育て交付金の支援方法の一つです。出産育児関連用品の購入や子育て支援サービスを受ける際の利用費の軽減を目的にしただけでなく、自治体(子育て世代包括センター)がママや家族に寄り添い定期的な面談や情報発信を行うことを通じて必要なサポートをしてくれます。妊娠・出産、子ども一人一人の個性に合わせた育児など、伴奏型相談支援が期待されています。

出産・子育てクーポンは誰がもらえる?対象者は?

10万円相当の出産・子育てクーポンは、とても魅力的ですよね。これから出産予定のママだけでなく、子育て中のママも、うちは子育てクーポンをもらえるの?条件があるのか?気になりますよね。

出産・子育てクーポンの一番の特徴は、 給付対象となる世帯に所得制限が設けられていないことです。しかし、子育てクーポンの対象者は、以下の条件に該当していることが必要になります。残念ながら、2023年3月31日までに生まれた子どもは、出産・子育てクーポンの対象にはなりません。

出産・子育てクーポンがもらえる対象者

  • 2022年4月以降に生まれた0~2歳の子どもがいる家庭
  • これから出産を控えている妊娠中の家庭

出産・子育てくクーポンがもらえないケース

  • 2022年3月31日までに生まれた子どもがいる家庭

出産・子育てクーポンの支給額はどのくらい?いつもらえる?

出産・子育てクーポン(出産・子育て応援給交付金)は、1人の子どもにつき最大10万円相当が支給されますが、原則、一度に10万円相当支給されるのではなく、妊娠中、産後の2回保健師との面談が実施がされ、自治体のアンケートに回答することが必要です。保健師との面談は対面とされていますが、オンライン面談も可能なケースもあるようです。

保健師との面談のタイミング

①妊娠届時・・・出産応援ギフト5万円相当
②出産届出から乳児家庭全戸訪問まで・・・子育て応援ギフト5万円相当

一回目は、母子手帳の交付を行う妊娠届出時に面談を実施し、出産応援ギフトとして5万円相当。二回目は、出産届出から乳児家庭全戸訪問までに面談をし、子育て応援ギフトとして5万円相当が支給されます。

また双子(多胎)の場合は、出産応援ギフトは妊娠中のママ一人分、出産後の子育て応援ギフトは生まれた子どもの人数分となっています。

妊娠期にもらえる出産応援金(子育てクーポン)は、妊娠届出後に流産、死産、人工中絶、出産後に子どもがなくなった場合でも対象となります。

自治体独自の経済的支援もチェック

自治体によっては、独自の経済的支援をプラスしていることもあります。東京都を例に挙げると、妊娠時の出産応援ギフト5万円相当、出産後の子育て応援ギフト5万円相当に、さらに東京都独自で5万円をプラスして乗せています。

面談でどんなことを話すの?

保健師との面談では、妊娠中の過ごし方、体調の変化、子育てサービス、地域情報、悩みなど妊娠出産に関することなどを面談で話します。妊娠期間は長いようであっという間に過ぎます。保活や子育て支援センターの情報など妊娠中から集めておくのがおすすめです。

<p産後の訪問面談でも、赤ちゃんの様子で気になること、子育ての疑問や不安、新生児との慣れない生活からくるストレスなど、どんなことでも、気軽に相談してみましょう。

子育てクーポン10万円相当は遡及して支給できる?

出産・子育てクーポン(出産・子育て応援給交付金)の事業開始日は自治体で異なるため、開始前に妊娠、出産している場合に遡及して支給されるか?気になりますよね。2022年4月以降に生まれた0~2歳の子どもがいる家庭なら給付されます。詳しくは、自治体に確認してみましょう。

2022年4月以降に出産した場合

  • 事業開始後にアンケートに答えることで、出産応援ギフト、子育て応援ギフト10万円相当を一括給付。

2023年1月以降に妊娠期の場合

事業開始後にアンケートに答えることで、出産応援ギフト5万円相当。出産届後に面談を実施し子育て応援ギフト5万円相当を給付。
  • 出産届出後に面談を実施し、出産応援ギフト、子育て応援ギフトを一括で給付することも可能。

現金もある!?出産・子育てクーポンの支給方法

出産・子育てクーポンの支給方法は、各自治体によって異なります。現金で支給する自治体もあればクーポン券(商品券)、費用助成、利用料の減免などで、支給方法の判断は自治体に任されていますので、チェックしてみてくださいね。

出産・子育てギフトの支給方法

  • 現金給付
  • 電子マネー・キャッシュレス(現金給付)
  • 電子クーポン:妊娠・育児関連サイトで使用可能な電子クーポン
  • 紙クーポン:妊娠・育児関連用品等で使用可能な商品券
  • 子育て支援サービス等の利用料免除
  • その他方法

出産・子育てクーポンでどんな商品が支給される?

支給される商品についても自治体によってさまざまです。東京都では約700点の商品を用意しているので、ママや家庭に必要なものがきっと見つかるでしょう。

東京都支給商品例

  • 家事・育児等サービス:育児支援、家事代行サービス、ベビーシッター、出張料理、訪問リトミックなど
  • ベビー服・雑貨:肌着、ロンパース、アウター、スタイ、靴下、マザーズバック、ベビーシューズなど
  • 食品:粉ミルク、離乳食、離乳食用野菜など
  • 生活支援用品:ロボット掃除機、ハンディクリーナー、布団乾燥機、加湿除湿器、空気清浄機、食器乾燥機、キッチン雑貨、キッチン家電、収納ケース、ミシン、家電など
  • ベビー用品:ベビーカー、チャイルドシート、抱っこ紐、バウンサー、電動ラック、ベビーチェア、ベビーベット、ベビー布団、哺乳類、搾乳機、ベビーバス、ベビースケール、絵本、ベビージムなど
  • 多胎用アイテム:ベビーカー、抱っこ紐、肌着、スタイ、玩具など
  • マタニティ用品:サプリメント、カフェインレスドリンク、ボディースキンケア、アロマオイル骨盤サポートベルト、妊婦帯、マタニティパジャマ、レギンスパンツ、授乳クッション、母子手帳ケース
  • 衛生用品:紙おむつ、おしりふき、おしりふきウォーマー、マスク、アルコールなど
  • 金券:こども商品券など

子育てクーポンの申請手続き方法

自治体によって事業内容が異なるように、申請手続き方法も自治体に委ねられています。東京都を例に見ていきましょう。

東京都では、出生届を役所に提出すると、特別な申請は必要なく、自治体から家庭へ子育てクーポン専用IDが記載されたカードが送付されます。届いたカードに記載されている二次元コードから、専用webサイトへアクセスして、初回登録を行います。

初回ログイン時にアンケートに回答すると10万円相当のポイントが付与されます。専用webサイトから希望の子育てアイテムやサービスを選びましょう。

申請時の注意点

専用webサイトへの初回ログインの最終期限は2023年10月1日(日曜日)になっていますので、それまでにログインするようにしましょう。また、商品の申込期限は、初回ログイン時から6か月以内になっている点も注意しましょう。
商品は一度に10万円相当まとめて注文する必要はなく、期限内に複数回に分けて注文することも可能です。

里帰り出産をする人はどうしたらいい?

里帰り出産をするママも多いでしょう。出産・子育てクーポンは基本的には住民票のある自治体での申請、受け取りになります。里帰り出産をする人は、あらかじめ配布先変更届を出しておくことで、子育てクーポンの送付先を変更する対応をしてもらえます。

DVから避難している場合は?

DVから身を守るために避難、住民票を新しい居住先に移動していないという場合もあるでしょう。その場合でも申請手続きをすることで、出産・子育てクーポンをもらうことができます。

出産・育児の準備に子育てクーポンを活用しよう

出産・子育てクーポン(出産・子育て応援給交付金)はこれから生まれてくる子どもたちのために所得制限を設けず、どの家庭にも国が10万円相当を給付する少子化対策の一つです。
支給方法、支給アイテムやサービス内容は各自治体によって異なりますので、お住いの自治体の情報をチェックしてみてくださいね。
















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